男子高校生なんて入学しても知能は小学生だろ!

僕の名前は黒原(くろはら)大翔(はると)。今年富士原(ふじはら)高校に入学する高校1年生だ。春から高校生ってことは僕の青春時代の幕開けってことだろ? 入学する前からワクワクが止まらないぜ!

僕は学校の校門の前にあったボードを見て自分の教室を確認すると、さっそく自分の教室に向かった。自分の教室の前に行くと、深く深呼吸してこれから始まる高校生活に期待を膨らませた。

今日から1年間このクラスか。絶対楽しい高校生活にして青春を謳歌するぞ!

僕はそう心に刻み、教室の扉を開けると、そこは・・・・・・多分僕のクラスじゃなかった。
理由は簡単だ。僕の席らしき所にはもう既に、誰かが座っていたからだ。この状況で僕の名推理が外れることはない。実は僕の正体は、体は高校生。頭脳はノーベル物理学賞を受賞している奴らに気持ちで勝っているはずの高校生。その名は名探偵大翔!! 探偵さ。

僕は黙って扉を閉めると、念のため教室札を見て自分のクラスか確認した。すると、間違いなく僕のクラスだった。

あれ? おかしいな、僕のクラスで合ってる。僕が誰かの席と自分の席を見間違えたか?・・・・・・もう一度確認してみるか。

僕はもう一度教室の扉を開けて、自分の席がどこかを確認した。すると、やっぱり僕の席に誰かが座っている。ズボンを履いているから男だろう。謎にロン毛なのが女子だと錯覚しそうになる要素だが、机に突っ伏して寝ているから男に違いない。女子で入学式前に寝るようなやつはいないだろう。

僕がそう思いながら教室の前で突っ立っていると、既に教室に入っているクラスメイト達がチラチラ僕のことを見ていることに気が付いた。

皆僕のことを見ているな。あ、そりゃ入学したてで皆緊張しているのに、同じクラスメイトになるのかならないのいか分からないやつが現れたら、気になってこっちを見るに決まっているか。

僕はそう思って・・・・・・、そっと扉を閉めた。すると、中からクラスメイト達の声が聞こえてきた。

「あいつは何で扉を開けたり閉めたりしているんだ?」
「う~ん、最初は間違えたんだと思ったけど、2回目は本当に良く分からない」
「きっと2回目も間違えたんじゃないのか?」
「2回も間違えるかな?」
「きっと緊張しているんだよ!」
「そ、そうか。まぁ、そうだな」
「うん、確かに。俺もそうだと思う」

僕は突然扉を開けてみた。すると、見事にクラスの全員が僕の方を見た。そして・・・・・・そっと扉を閉めた。

「あ、あいつは何がしたいんだ?」
「いや、分からないよ! 2回でも不自然なのに3回目はただただ怖いよ!」

僕はもう1度扉を開け、すぐさま扉を閉めた。

「ちょっと待ってくれよ! あいつはいったい何がしたいんだよ!」
「怖いよ! もうあいつはホラーだよ!」
「同じクラスなのかそうじゃないのかだけでもはっきりしてくれよ!」

クラスの男子が喚き散らかしている・・・。そうか・・・そういう事か・・・。これが、これが青春の1ページってことか!

コメント