統合失調症の対談③ 行動が変われば認知も変わる?~行動療法で踏み出す一歩~

2人で雑談したこと

はじめに

この対談記事は、統合失調症の当事者である私たち二人が、自らの経験や考えを共有するものです。

本記事の内容は、医師や専門家の監修を受けたものではなく、あくまで個人の見解に基づいています。治療や診断に関する情報は、必ず専門の医療機関にご相談ください。

読者の皆様が何かしらのヒントを得たり、考えるきっかけとなれば幸いです。どうぞご了承ください。


ころたん
ころたん

はい。今日も対談していきたいと思います。よろしくお願いします(^_^)/

大地
大地

よろしくお願いします(^_^)/
今回は、前回の「認知行動療法における認知」の続きで、今度は「行動」の方に焦点を置いて見ていきたいなと思います。

ころたん
ころたん

はい、お願いします。

大地
大地

はい。で、これについてもやっぱり具体的なことを僕は一切知らなかったので、調べてみました。 調べたものの内容によると、認知行動療法における行動とは、人が現実に行う行動のことです。 これは、思考や感情に影響を与えるだけでなく、その影響を受ける側面も持っています。 具体的には、目標達成のために計画的に行動を起こしたり、状況に応じて適切な行動をしたりすることで、心理的なストレスや問題を軽減することが期待できます、という感じでした。

ころたん
ころたん

なるほどですね。目標、目的に向かってこう行動していくっていうところで、その結果が認知に影響を与えるといいということですね。

大地
大地

そうですね。まさにそうで、認知行動療法では、認知(思考)が行動に影響を与え、また行動が認知(思考)に影響を与えるという相互作用を重視しています。 なので、もう、ころたんさんの言った通り、行動というものが認知というものに影響を直結するというか、与えるというか、そういったことがわかっていますね。

ころたん
ころたん

うん。じゃあ、行動していくのがね、行動の側面で認知とか思考パターンを変えていくっていうことは大切だなってことはわかったんだけど、具体的にどういう風に行動していったらいいのかな。 どういう風に行動していったら、認知や思考パターンがいい方向に変わるのかなっていうのをちょっと一緒に考えたいんだけど。

大地
大地

そうですね。僕が調べたこととしては、具体的に行動することで、その結果から得られる経験やフィードバックを通じて、認知(思考)を修正していくことができます、ということでした。

ころたん
ころたん

なるほど。なんか今の話聞いて思ったのは、具体的な行動って言ってたから、何か目標としてイメージすることがあっての行動である必要があるのかな。 どうなんだろう、そこは。

大地
大地

そうですね。その通りだと思います。僕が今この調べた結果を読んでみて、やっぱり、ころたんさんの言った通り、目標がある程度あることは大事だと思っていて。 例えば、「就職したい」て思った人が、最初B型作業所に通いましたと。で、「行動」は結果から得られる経験、フィードバックなので、そのB型作業所に通った結果経験記録から、自分は就職できるという自信に変えて、思考が、「就職できるか不安」という認知だったものが修正されて、「自分は就職できる」と、そういうふうに思考が変わって、B型作業所で得られた結果経験記録からフィードバックを得て就職に結びつく人がいると。 そういう例があるので、具体的に行動するっていうもので言うと、そういうものが当てはまるのかなっていう風に考えました。

ころたん
ころたん

今の例が、すごく、とってもわかりやすいと私は思っていて。なんでかっていうと、その就職するっていうことまでに段階を踏んで、「B型作業所になら行けるかな、どうかな」っていう、でも「とりあえず行けることを目標にしてやってみよう」っていうところから、こう、それができたっていうことの達成感。 それが「私は一般企業でも働けるかもしれない」っていう、なんか希望に繋がってますよね。

大地
大地

そうですね。もうまさにその目標とかを持っていて、で、希望を見出して、一般企業に羽ばたいていくっていう、そういう、なんか理想的な形にはなっているのかなっていう風に思いますな。

ころたん
ころたん

私が思ったのは、もっとそれをこう、細かくしていったのが、毎日の行動なのかなって思いました。

大地
大地

なるほど、パッと思いつかないんですけど、具体的にどんなことが挙げられますかね。

ころたん
ころたん

そうですね、発症してしまって、2ヶ月入院して症状がやっと治まってきたとします。そこから次の目標として、徐々に体を慣らして「就労支援に行きましょう」とお医者さんに言われたとして、目標はあるけど、「じゃあ、毎日何したらいいんだろう?」ってわからないことってあるんじゃないかなって。 そんなときに、まず一番近くの就労支援事業所がどこかなって調べてみたとすると、ここから15分ぐらい歩いたところだとわかった。そんな時にね、1日「じゃあ、5分の散歩から始めよう」って行動すると、それが5分できたら、「じゃあ10分できるかもしれない」「15分できるかもしれない、就労支援事業所まで歩いて行けそうだ」ってなる。 そこから、就労移行支援に行ったら作業が3時間からじゃないと始められないから、机に向かうのを10分してみるとか、15分してみるとか、そんなスモールステップに区切っていくと、その行動っていうのも、一番最初の例だと就労移行支援行って一般企業に働いてっていう大きなものだったのが、より細かくすることによって、なんか道筋がこう描けるっていうか。

大地
大地

なるほどです、確かに僕もそういう形もあるなって思いました。 今ころたんさんの話だと、10分15分机に向かってみるっていうことだったけど、本当に就労移行支援センターとかB型作業所で活動する時間がわかったら、その時間机に向かえるようになるとか、その時間散歩してみるとか。 僕も、ころたんさんの言ったようにスモールステップを踏んでいって、そこから就労移行支援やB型作業所だったりとか。 あとは本当に趣味の時間とかでもスモールステップにはなると思ってて。 会社で働く時って、やっぱり集中することが必要になってくると思うんですけど、趣味で例えばゲームでもいいですし、読書でもいいですし、趣味の時間で集中できる時間を徐々に増やしていくっていう、そういう習慣をつけることも、なんかもスモールステップにはなるんじゃないかなって感じました。

ころたん
ころたん

本当にそうだと思います。例えばね、私、ゲームなら8時間ぶっ続けでできるから、ちょっとした作業でも4時間はいけるんじゃないかな、とかって(笑)

大地
大地

めっちゃできますね(笑笑) でも、それもスモールステップによる、自分の人生経験というか、それから「いける」っていう、その希望というか自信になってるんで、それも結構ね、いい成功例というか、本当に自己肯定感の上がるきっかけとかになるんじゃないかなっていう風に思いますよ。

ころたん
ころたん

うん、そういうね、行動から自分の考え、認知に自信をつけていくっていうのが、行動療法のエッセンスっていう感じでいいですかね。

大地
大地

そうですね、はい、そんな感じだと思います。

ころたん
ころたん

そしたら、今まで3回にわたって、まずは認知行動療法とは何か、その次に認知について、そして今回、行動が認知に影響を及ぼすよっていうところで話してきたけれども、考え方を変えることによって具体的な行動が変わってくるし、行動を変えることによって認知が変わってくる。 やっぱりお互い関係がありますよねっていうところが、わかりましたよね。

大地
大地

そうですね、はい。認知と行動には相互作用があるということがわかりました。

ころたん
ころたん

うん。そこで、どちらかからアプローチをこうしていくのが、認知療法であったり、行動療法であると。 で、その相互作用に重きを置いて、両方の面でこう治療をしていこうっていうのが認知行動療法っていう、そんな理解でいいのかなって思うんですけど、どうですかね。

大地
大地

はい。僕もまさにそんな理解で大丈夫だなと思っていて。 自分の認知や行動が具体的にどんな感じなのかっていうことを客観視してみるっていうことが大事なのかなっていう風に、この一連の認知行動療法についての対談で僕が学んだことだなっていう風に感じました。

ころたん
ころたん

そうですね。私もやっぱり認知行動療法を受けたいと言って受けられる場合もあれば、実際はね、受けられない人の方が多いんじゃないかなと思っていて。

大地
大地

そうですね、そうだと思います。

ころたん
ころたん

お医者さんにこういう治療をやっていますよっていう説明を受けてやっていくっていうのは、専門的な知識で大切だなっていうのは本当に思うんですけど、なんかその認知の面とか行動の面で、自分なりにこう、どうしたら良くなるのかなっていうことを考えることも、、認知行動療法とは全く同じものはできないかもしれないけれども、それでもそういう面に意識を向けることって大切なんじゃないかなっていうふうに思いました。

大地
大地

そうですね。やっぱり結果として、その、自分の自己肯定感が上がったり、自分の意欲が出てくるきっかけになったりっていうことにつながる可能性もあるんで、例えば日記を書くことだったり、ブログを書くことだったり、そういうことでもいいし、なんか記録できることを始めていくことも大切ですよね。

ころたん
ころたん

うん、私はそう思いますね。

大地
大地

僕もなんとなくそう思います。という感じで、はい、今回は終わりましょうか。

ころたん
ころたん

はい。リクエストしてくださった方にしっかり届いてもらえるといいなと思います。
その他の皆様も認知行動療法シリーズ、読んでくださり誠にありがとうございました!!

大地
大地

ありがとうございました!!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました