
雑談始めていきます。よろしくお願いします。

よろしくお願いします。
ころたんさんと話していて気になったんですが、以前「ストレス」とか「ストレッサー」について話していましたよね。それについて詳しく知りたいです。

はい。統合失調症を抱えていると、心の調子を整えることがすごく大事だと感じていて、その上で重要になるのがストレスとの向き合い方かなって。

なるほど、ストレス。確かに統合失調症の人は、過去の辛い経験がきっかけになっていることも多く、ストレスを抱えている人は多いと思います。

そうなんですよね。現状としてストレスを抱えている人も多いと思うし、再発や再燃にも、ストレスが多くかかることが影響している場合があるのかなと思います。

「ストレッサー」という言葉はあまり聞いたことがなかったんですが、詳しく教えていただけますか?

ストレスへの対処法は色々ありますが、そのストレスを与えてくる「原因」となる人、物、出来事などを「ストレッサー」と呼ぶんです。

なるほど。例えば、過去にいじめられた経験がある人なら、いじめてきた相手がストレッサーになるわけですね。親に虐待されていたなら、その親がストレッサー。

そうですね。ただ、今聞いて思ったのは、いじめられた時のストレッサーはいじめてきた人ですが、その過去の出来事によって今ストレスを受けている場合、ストレッサーはその「過去の出来事自体」とも言えるかもしれません。

じゃあ、トラウマにとらわれている自分の考え方自体がストレッサーになる、ということですかね?

うーん、そうですね。大地さんが言うように、トラウマにとらわれた考え方自体が大きなストレスになることもありますよね。それに加えて、トラウマという「過去の出来事」が直接フラッシュバックなどを引き起こして、それがまた強いストレスになる、という側面もあると思います。

なるほど、よく分かりました。つまり、過去の出来事そのものがフラッシュバックみたいに蘇ってストレスになるだけじゃなく、その出来事についてグルグル考えたり、とらわれたりすること自体も、今の自分にとってのストレッサーになり得るんですね。

はい。人や出来事じゃなくても、例えば「宿題」がストレッサーになって、宿題からストレスを受ける、ということもあると思います。

統合失調症は思春期に発症する人が多いと言われますが、そういう人たちにとっては、人間関係や宿題のような、些細に思えることでもストレッサーになっている可能性があるわけですね。

そうですよね。そして、そのストレスとどう向き合うか、どう調節するかを考える時に、「ストレッサーとの距離」がとても大事だと思っています。

なるほど。以前話した「バランス」の話にも繋がってきますね。

そうですね。宿題や人間関係との適切な距離感を保つ、という意味では、天秤のバランスに当てはめられると思います。ストレッサーとの距離が近すぎると、バランスが崩れてストレスを受け止めきれなくなってしまう。

宿題も、それをやること自体が「嫌だ」と捉えていればストレッサーになるし、人間関係も、それを続けるのが「嫌だ」と感じていればストレッサーになる。自分がストレスだと感じていることについて、本当にそれがストレスなのか、もう一度考えてみるのもいいかもしれないですね。

私がストレスをイメージする時によく使う例えがあります。コップに水が溜まっていく様子を思い浮かべてください。「注がれる水」がストレス、「水の蛇口」がストレッサー、そして「コップ」が自分のストレスを受け止められる容量、という感じです。

なるほど。その例えで思ったんですが、コップの大きさって人それぞれ違いますよね。だから、「あの人が大丈夫だったから自分も大丈夫なはず」とは思わずに、自分自身のコップの大きさ、つまりストレスを溜められる容量を適切に把握することが大事なんじゃないかなと思いました。

そうですね。自分の容量を知ることも大事ですし、今どれくらい水が溜まっているか確認することも必要。水が溜まってきたら、ストレス発散をしてコップを空にすることもできます。
さらに言えば、「注がれる水の量」自体を調整することもできます。蛇口を調整する、つまりストレッサーとの距離を置くことで、蛇口から出る水の量を細くする(ストレスを減らす)イメージです。

今の話を聞いて、統合失調症の症状が出るタイミングが人それぞれ違うのは、やっぱり一人ひとりコップの大きさや溜められる水の容量が違うからなのかな、と感じました。ストレスが溜まり続け、ストレッサーがあり続ける中で、自分のコップの大きさに応じて発病するのかもしれないですね。

コップから水が溢れた時に症状が出る、と考えるとイメージしやすいかもしれません。

今回のストレスとストレッサーの話を聞いて、統合失調症は「100人いれば100通り」と言われるように、ストレスに対するコップの大きさも100人いれば100通りなんだろうなと感じました。

私も改めて、ストレス(水)、ストレッサー(蛇口)、そして自分の容量(コップの大きさ)の関係を意識しました。蛇口からの水の量を調整したり、コップの水の量を確認したり、そういうことを意識することで、水が溢れる前(限界が来る前)に、何かしらの対処をしよう、という気持ちになれるのかなと思います。

ありがとうございます。すごくためになる話でした。じゃあ、今回はこんな感じで終わりたいと思います。ありがとうございました。

ありがとうございました。
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