
はい。それでは、雑談を始めていきます。よろしくお願いします。

よろしくお願いします。今回なんですけど、またまたリクエストをいただきました。ありがとうございます。

ありがとうございます。喜ばしいことです。よろしくお願いします。

よろしくお願いします。リクエストの内容は「統合失調症と気質について」です。

その方はどんなことに困られているんでしょうか?

はい。娘さんが統合失調症らしく、色々なことをぐるぐる考えてしまうそうで、その思考が病気によるものなのか、それとも本来の気質なのではないか、と考えていらっしゃるようです。

その悩みを抱いているご家族の方って本当に多いと思うし、リカバリーの道を歩んでいて病気と向き合っている当事者の方も、まさにぶち当たる問題ですよね。

そうですよね。そこで、本来の気質とは何か、統合失調症とは何か、ということについて話していきたいのですが、ころたんさんは統合失調症と気質について何か感じていることはありますか?

はい。私も普段、統合失調症とどううまく付き合っていこうか考える中で、症状をより早く察知して再発を防ぐことや、自分の考え方の癖、つまり気質の部分で、どうすれば苦しみをあまり感じないように気質を変えられるか、ということは結構考えていますね。

今、娘さんが「ぐるぐる考えてしまう」ことに悩んでいる、それが苦しみなのかなと思うんですが、それが症状なのか気質なのか、どちらなんだろうと気になるお気持ちもよくわかります。

そうですね。症状なのか気質なのかって、自分でも気づけないこともあると思いますし、本人が気づけない以上、他人が判断するのはやっぱり難しいですよね

そうですね。他人から「それは症状だよ」とか「それはあなたの気質だよ」と言われて腑に落ちる場合もあれば、それが故にまた苦しさが増してしまうこともあるのかな、なんて思います。

僕が「気質」で思い浮かべるのは、その人の育った環境(学校、家庭、社会)や、人間関係、頑張ってきたことなどで、どう感じてきたか、そういったもので人それぞれ気質って変わってくると思うんです。だから、何でもかんでも「こういうことだから気質だ」「こういうことだから症状だ」とは言えない、というのが大前提にあるのかなと考えています。

うん。統合失調症や他の精神疾患についても、最近思うのは、気質と症状ってすごく密接に関係していて、「こういう気質を持っていたが故に統合失調症の症状が出た」という部分は、私自身の場合はとてもある気がするんです。

やはり環境が影響して統合失調症になることは僕もあると思うので、ころたんさんの、その気質と症状の関係性についての考え方を、もう少し聞いてみたいです。

私の場合、自己理解の範囲ですが、私はすごく「分析する」気質なんです。それが、自分の理解できる範囲を超えて、わかるはずもないことまで分析しすぎてしまい、妄想という症状が出てきたのかな、と思う部分があります。これも分析しちゃってますけどね。そういう気質が症状に影響しているんじゃないかな、と。
ただ、私が気をつけているのは、例えば「ぐるぐる思考」と同じように、私の場合は思考が暴走して色々な考えが止まらなくなる症状があるんですが、それを無理に「これは気質なのか、症状なのか」と分けすぎないようにしている、ということです。

なるほど。あえて症状なのか気質なのかを分けないようにすることで、ころたんさんの中で何か大事だと思う点があったということですかね?

そうですね、分けないというより、究極的には気質なのか症状なのかって、誰にもわからないと思っているんです。事実として明確に分けられるものではない、というか。本当に密接に関係しているから、グレーゾーンなんですよね。
でも、「分けたい」気持ちもわかります。例えば、「症状だから」と思うことで、「自分のせいじゃない」と思えて楽になる部分もある。育ってきた環境で培われた気質のせいじゃない、と思える。一方で、「気質だから」と見ることで、「自分の工夫次第で変えられる」と思える面もあるじゃないですか。

なるほど。要は、自分の捉え方次第で、それが気質だろうが病気だろうが、良い方向に持っていける、という考え方ですかね。

まさにそれを言おうとしていました!さすが大地くんです。自分が苦しみを抱えた時に、「これは症状だから仕方ないよね」と思った方が楽ならそう思えばいいし、「気質なんだから、考え方や今までのやり方を変えたら良くなるかも」と思えるなら、そう捉えたらいいと思うんです。

ありがとうございます。では、今の話は当事者としての考え方でしたが、僕はご家族の視点から話してみたいと思います。ご家族としては、「これは病気の症状なんだ」「これは本人の元々の気質なんだ」というように、あまり見立てを押し付けてほしくないな、と思うんです。どちらかに決めつけられると、当事者としては苦しくなることがあるかもしれないので。

うん、それはすごくよくわかります。家族に「あなたのそれは病気のせいよ」とか「元々の性格でしょ」と断定されてしまうと、なんだか自分自身を否定されたように感じたり、反発したくなったりすることもありますよね。どちらの可能性もある、という視点でいてもらえると、当事者としては気持ちが楽かもしれません。

そうなんです。だから、ご家族には、当事者がより良い捉え方ができるように、寄り添ってほしいなと思います。例えば、「今は症状で辛いのかもしれないね。でも、あなたのこういう良いところ(気質)もあるから、きっと大丈夫だよ」とか、「もし気質だとしても、少しずつ工夫していけるかもしれないね」というように、どちらの可能性も否定せずに、前向きになれるような言葉かけがありがたいです。

本当にそうですね。当事者が「ありのままの自分」を受け入れようとしている時や、何か少しでも「変わろう」と努力している時には、それを否定せずに、温かく見守って、そっと手助けするような関わり方をしてもらえると、すごく心強いです。「症状か気質か」という二元論ではなく、その人全体を見て、その時々の状態に合わせてサポートする、という感じでしょうか。

まさにそうだと思います!決めつけるのではなく、本人がどう感じていて、どうしたいのかを尊重して、一緒に考えてくれる姿勢が、当事者にとっては一番の支えになると思います。

今回のテーマは、当事者にとってもご家族にとっても、とても難しいけれど大切な視点ですね。症状と気質、どちらか一方に原因を求めるのではなく、その相互作用を理解しつつ、本人がどうすれば少しでも楽に、前向きに過ごせるかを一緒に考える。その過程で、当事者もご家族も、お互いにとってより良い「捉え方」を見つけていけるといいですね。

はい。今日はこんな感じで終わろうと思います!ありがとうございました。

ありがとうございました。
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