こんにちは! 統合失調症歴11年の大地です!
自分自身や身内の人が精神病と診断されると、「なぜ自分ばっかりこんな目に合わないといけないんだ。なぜ自分の身内がこんなことになってしまったんだ。」と思う方が多いです。そして、なぜそのような病気にかかったのか。どのような治療方法があるのか。この病気は治るのか。など、色々な事を考え、色々な疑問を持つ方が多いです。
統合失調症は100人に1人がかかる病気と言われていて、非常にポピュラーです。そして、一昔前までは治療法のない悲惨な病気と思われていましたが、今では治療可能な『脳の病気』と考えられるようになりました。
今は、統合失調症に効果のあるお薬があり、また、お薬の開発が進められています。生活訓練や生活を支える福祉制度も充実していて、治療を受けて適切な対応を取ることにより、多くの人が自立した生活を送ることが出来るようになっています。
しかし、適切な治療を受けずに放置すると病気が進行するだけでなく、家族や周りの人も辛い思いをすることになります。実際にご家族の方でも当事者の方でも、最初から主治医の先生にお薬の量を少ない量で出してほしいと言い張り、適切なお薬の量を服薬できていない人、病気であることを認めたくなくて精神科にかからない人、何らかの理由があってお薬を飲むことを止めてしまう人。など、色々な人がいます。主治医の先生を信用してみることや、お薬を信用してみること、辛いくても現状を受け入れることは必要になってくるのかなと思います。
『当事者と言うことは一体何なのか』について考えてほしくて、僕もころたんさんも、診断名がついた人だけが当事者で、診断名がついた人だけが辛いという考え方ではありません。
『家族も心の当事者』この考え方を大事にしています。自分が統合失調症になった時に、家族の人たちがどれだけ心配しているか、どれだけ不安になったか、どれだけ悲しくなったか考えてみて下さい。
『統合失調症の当事者だから配慮しないといけないこと』はあります。しかし、『統合失調症のご家族に対して配慮しないといけないこと』もあるんですよ。
実際に数少ないですが、『自分は統合失調症だから家族や周りの人が、自分に対しては全てにおいて配慮するのは当たり前』と言う考え方の人がいますが、僕から言わせてみれば、そういう人は甘ったれています。自分に甘くて他人に厳しい自己中です。はっきり言います『甘ったれんな』。そういう考え方の人は、家族や周りの人が自分を心配していて、心の当事者になっているということに気がつきましょう。
家族がどんな気持ちになっているのか理解しましょう。
配慮と言う言葉を使いましたが、配慮しすぎている場合は配慮とは言わないということにも注意して下さい。
僕は『統合失調症の症状』に関しては配慮してほしいですが、それ以外のことは配慮してほしくないです。できないことが多かったり、体調不良で動けなくなったりすることがあるので、そういった面で配慮してくれると凄く助かりますが、何をするにしても気を使われるとか、自分でも出来ることをやってほしいとかは一切ありません。
こうされると、家自体が居心地が悪くなります。あとは、その状況を自分で良しとしてしまうと、自分がダメ人間になる気がして恐怖です。僕のことを本気で考えてくれているのであれば、人としてダメになることまでやらないで欲しいという考えを持っています。そこまでされると、配慮とは言わないんじゃないかなと。
しかし、当事者の方で、当事者に対しては何をするにしても気を使え。とか、自分でも出来るけど家族がやれ。とか、それが配慮だ、それが家族として当然だ、それが当たり前だ。という考え方の人がいます。はっきり言って、そういった考え方は間違っています。さっきの言い方をすると、僕から言わせてみれば、そういう人は甘ったれています。
ご家族の方で、もし配慮しすぎてしまっている人は、当事者自身が何かをできるようになるきっかけやチャンスを奪わないことを考えることも大事な配慮ではないかと思います。勉強してみたいとか、料理をしてみたいとか、アルバイトをしてみたいとか。そういう当事者の意見をしっかり汲み取ってあげてみてはどうでしょう?
自分自身が成長したいと思う当事者の気持ちを大事にすること、体調不良になってしまうんじゃないかって不安を押し殺して、当事者のことを信じる事。これも大事な治療の一つなのかなって思いました。
ただ、体調不良かどうかは当事者自身が考えることで、就労移行支援センターに通いなさい、B型作業所に通いなさいなどと、当事者を焦らせるのは間違っています。
病気は時間とともに良くなっていきます。焦らず落ち着いてゆっくりと前に進んでいけばいいのです。その為には時には当事者を見守ることも大事です。
結論から言うと、当事者は病気の症状以外での過度な配慮を求めてはいけない。家族も心の当事者なので、ご家族の方にも配慮が必要(当事者がご家族に対してでも必要)。時には心配を押し殺して当事者を見守ることも治療の一つ。
僕はこう考えています!!m(_ _)m
一緒に闘病生活頑張ろうぜ!!
今日も頑張ってお薬飲みます! 皆さんも一緒に頑張りましょう(≧▽≦)/
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