こんにちは。ころたんです。
今日は入院時に直面した症状「認知機能障害」について振り返りたいと思います(*^_^*)認知機能障害とは、記憶や思考力、言語能力、注意力、判断力などの脳の働き(=認知機能)が何らかの原因により低下し、日常生活に支障をきたす状態を指します。多くの精神疾患で見られる症状で、統合失調症では、陰性症状という、本来あるものが失われてしまう症状の一つとして発現すると言われています。
私が、この認知機能障害に気がついたのは、妄想や幻覚などの陽性症状から復帰しつつあったときでした。入院したけど将来は地元に帰って公務員になるんだ!と意気込んで、兄に試験対策本を買って持ってきてもらったときのことでした。
「え。ほ、本が、、、まったく読めない(´;ω;`)」
なんと言えばいいのか、難しいのですが、文字がバラバラの記号のように感じ、一つの文として認識できないのです。
「いやいや、そんなはずはない(´・ω・`)」
小説を開きました。「やっぱり読めない(´;ω;`)」
縦書きの一行を上から下まで追うことが出来ないのです。出発点の行頭に焦点を当て、そこを出発点に下へ辿っていくうちに、いつの間にかどの行を読んでいたのかを見失ってしまいます。
これには絶望しました。これまでの人生で本を読むことは私の一部でした。それができなくなってしまった自分はどこまで堕ちてしまったのだろうと胸がとても苦しかったです。
それから、もう一度本が読めるようになるための厳しいリハビリが始まりました。本を開いては気分が悪くなり閉じる。というのを何回繰り返したか数え切れないほどでした。
生まれて始めて本を読むときってこんな感じだったのかな。と思いました。私の認知機能は統合失調症によりリセットされてしまい、もう一度それを再構築する必要があったのだと思います。
幸い、病室の仲間がいたお陰で、認知機能の再構築の苦しみが軽くなったと感じています。病室が同じの同い年くらいの方は本に詳しく、入院中に読んだ本の魅力を教えてくれて、「私も読んでみたい!」という気持ちにさせてくれたし、少し年下の方は、「猫村さんなら読めるんじゃないかな」と提案してくれて、漫画なら少し読みやすいことに気づかせてくれました。
そうして仲間の力を借りながら何度も何度もチャレンジを繰り返して、徐々に本を読む力を取り戻していけました。
今振り返ると、あの時のチャレンジが、認知機能全般に良い効果を与えていたのかな。と思います。集中力や記憶力のリハビリになっていたのだなと。
今では本が大好きで大切な趣味の一つです。
同じような経験に苦しんでいる仲間に伝えたいのは、「諦めないで」ということです。確かに、症状の重さや予後の回復の度合いは人それぞれなので、絶対に良くなる!とは保証はできません。でも、私がそうだったように諦めずに取り組み続ければ、少しづつでも前進出来るのだということを伝えたいです。
今日はここまで♪
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