統合失調症の冊子を読んでいて、大切だと思った部分の紹介と見解

統合失調症について

こんにちは! 統合失調症歴11年の大地です!

この前が通院日で、大きな病院なので統合失調症に関する無料の冊子が置いてありました。それを読んでいて、大切だと思った考え方があったのでそれについて紹介したいと思います。

目標を立てることの重要性
日常生活を送るうえで、就職や結婚、など患者さんによって目標は様々です。
治療を進めていく上で、自分自身がやってみたいことや目標を持つことはとても大切です。
将来、自分がこうなりたいと思う『遠くの目標』と、それを達成するために近い将来(例えば1ヶ月後、3ヶ月後)にこうなりたいという『身近な目標』を考えることも良いでしょう。
あせらずに医療スタッフと協力しながら、目標の実現を目指していきましょう。

このことについて話していきたいと思っていて、統合失調症で何もできなくなってしまってそこから立ち直れない当事者の方は、ここで言う『遠くの目標』『身近な目標』のどちらも持っていない人が多いです。できなくなってしまった現実から前を向けなくなってしまって、目標を持つことが出来なくなってしまっている印象です。

そして、この『遠くの目標』『身近な目標』に関してはご家族の方にも当てはまる節があると思っていて、もちろん『遠くの目標』は、当事者の方が自立できるようになることだと思いますが、『身近な目標』を立てることが出来なくて、今自分が何をすればいいか分からないという方が多い印象です。

先ず、当事者の方に関しては、『身近な目標』をその日の朝起きてから決めるという事を実践してみて欲しいと考えています。体調が良いか悪いかは、朝起きて見ないと分からないことが多いと思っています。

そこで僕が考えた朝起きてからその日1日でする目標の例をあげます。
・学校に行っている人は学校に行くことを目標にする、家でしっかり休んで体調の回復や長期的な体調不良を引き起こさないことを目標にするなど。
・働いている人は、職場に行ってしっかり働くことを目標にする、職場に行って自分の体調に合わせて働くことを目標にする、職位場に行かず家でしっかり休んで体調の回復や長期的な体調不良を引き起こさないことを目標にするなど。
・自宅療養している人は、散歩や趣味の時間を作ることを目標にする、出来る範囲の家事だけとか、やらないといけない範囲のだけの家事をすることを目標にする。家でしっかり休んで体調の回復や長期的な体調不良を引き起こさないことを目標にするなど。

このように、朝起きて自分の体調を考えながら、今日できることを決めるという『その日1日の目標』を持つことは大切だと感じました。それは、その日の体調と照らし合わせて『絶対にできる目標』だけを目標とすればいいです。つまり、『その日1日の目標』=『絶対にできる目標』という形で目標を立てます。できなかった場合は、目標の建て方を間違っているので、次の日はそれよりハードルを落として、『絶対にできる目標』を立てて下さい。

そして、その出来た事を覚えておくようにします。認知機能が衰えていて今までどんな目標を立ててどんなことが出来たのか覚えていられない人が多いと思うので、目標と出来た事を記録しておくといいでしょう。

その記録には出来なかったことは一切書きません。

それを毎日続けることで、いつかその『絶対にできる目標』の記録を見返したときに自分が以前よりできることが増えていると実感できる可能性があり、自分にとって大切な思い出や出来るようになった嬉しい事実だけが残ります。

これは当事者の方がやらされて嫌々やるのでは意味がなく、自発的にやりたいと感じて初めてできることなので自分の人生の記録として残したいと思う方や、自分のネガティブを直したいと思っている方はぜひ挑戦してみて下さい!

次にご家族の方に関してなのですが、今の現状でどうしたらいいか分からないご家族の方が持つべき『その日1日の目標』は、今日の自分自身がどう接すればいいかが分からないということを無くしていくことです。
今日、当事者の方がどういう体調なのかは、今日初めて分かること。明日当事者の方がどういう体調なのかは明日にならないと分からない。

つまり、何が言いたいのか。なのですが、その日その日で分からないことを分からないままにしないで、その日の内にその日の事を分かるようにしていくことが大切だと感じました。

例えば、朝起きた時に当事者が今日どんな体調なのかを聞いて、「お金がかからないことで何かしてほしい事はある?」と聞いてみる。
すると、「一人にしてほしい」「そばにいて欲しい」「一緒に散歩に行って欲しい」「○○について話したい」などと、当事者の方それぞれがそれぞれ色々な事を言うと思います。その当事者のやってほしいと言ったことを実践することは『寄り添う』という事になります。

「話しかけないで欲しい」と言われて話しかけないことも『寄り添う』という形何ですよ!!

次の日の朝からは言い方を変えて「今日はどうする?」とか「今日も何かしてほしい事はある?」などと、当事者に実際に聞くことで、当事者が体調不良の時に体調が良いと決めつけたり、体調が良いのに体調不良だと決めつけたりして接してしまって、『家族の立場の方が当事者に対する接し方が分からない』『当事者の方の家族が分かってくれない』という家族との関係性に対する亀裂が生まれることを避けられると考えます。

ご家族の方の『その日1日の目標』は、直接聞くことで、分からないことを無くして、その日の当事者の体調に寄り添うことが出来るようになることだと感じました。

一緒に闘病生活頑張ろうぜ!!今日も頑張ってお薬飲みます!皆さんも一緒に頑張りましょう(≧▽≦)/

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